鼻の診療
鼻の診療

「鼻づまりが続く」「鼻水が止まらない」「くしゃみが多い」「においがわかりにくい」など、鼻の症状は季節や生活環境によって多くの方が経験するお悩みです。市販薬で様子を見ているうちに症状が長引いてしまうケースも少なくありません。鼻の病気は原因によって適切な治療法が異なるため、症状が続く場合は専門的な検査を受けることが大切です。ここでは、鼻の代表的な症状や病気、検査・治療の流れについてご説明します。
鼻づまりや鼻水の原因は多岐にわたります。花粉やハウスダストなどのアレルゲン(アレルギーの原因物質)に対する反応によって起こるアレルギー性鼻炎、ウイルスや細菌の感染による急性・慢性の副鼻腔炎(鼻の周囲にある空洞に炎症が起こる病気)、鼻の中の構造的な問題(鼻中隔弯曲症など)が関係していることもあります。また、においがわかりにくくなる嗅覚障害は、鼻の粘膜の腫れによって匂いの分子が届きにくくなっている場合と、匂いを感じる神経自体の働きが低下している場合とが考えられ、原因によって対応が異なります。
スギ花粉やヒノキ花粉、ハウスダスト・ダニなどが原因となり、くしゃみ・鼻水・鼻づまりを引き起こす病気です。花粉症は季節性に症状が現れる一方、ハウスダストが原因の場合は一年を通して症状が続くことがあります。また、特定のアレルゲンをお持ちの方は
検査・診断
内視鏡(細いカメラ)で鼻の中の粘膜の状態を確認して、アレルギー性鼻炎の重症度や副鼻腔炎など他の疾患が併存していないか診察します。
また、当院では最新のアレルギー検査機器(サイリス-100)を導入しており、少量の採血(検体量40μL、指先程度の血液量)を用いて、最短で15分でアレルギー検査を行うことができます。当院はイオンモール内のクリニックですので、モール内でお買い物などをしてお待ちいただき、結果が出たところで再度来院いただいて、結果を説明させていただくことも可能です。
治療
抗アレルギー薬の内服や点鼻薬による治療が中心となります。症状が重い場合やお薬の効果が十分でない場合には、アレルギーの原因そのものに働きかける治療法(舌下免疫療法)をご案内することもあります。また肥厚性鼻炎といって、鼻の粘膜が腫れたままの状態になっている方は、レーザー治療による鼻粘膜収縮を行うことがあります。また腫れや症状の程度が強ければ、全身麻酔での手術が適応となる場合があるため、全身麻酔が可能な総合病院に紹介させていただきます。
鼻の奥にある副鼻腔に炎症が起こり、粘り気のある鼻水や鼻づまり、頭が重い感じなどが続く病気です。急性のものは風邪をきっかけに発症することが多く、炎症が3か月以上続く場合は慢性副鼻腔炎と呼ばれます。慢性化すると鼻茸(鼻ポリープ)を伴うこともあり、治療期間が長くなる場合があります。
検査・診断
内視鏡で鼻の中の炎症の程度や鼻茸の有無を確認します。必要に応じてレントゲンやCT検査で副鼻腔の状態を詳しく調べることもあります。
治療
抗菌薬や去痰薬による内服治療に加え、鼻の中を洗浄する処置(鼻洗浄)を行うことがあります。症状が長引く慢性副鼻腔炎や鼻茸を伴う場合には、手術的な治療が必要になることもあり、その際は状態に応じて適切な医療機関と連携してご案内します。
また、アレルギーと関連する「好酸球性副鼻腔炎」という疾患の場合は治療の効果が出づらいこともあり、診断がつけば国の指定する難病に該当することがあります。
鼻づまりは、アレルギーや炎症による粘膜の腫れ、鼻の中の構造的な問題など、さまざまな原因で起こります。鼻出血は多くの場合、鼻を強くかんだり乾燥したりすることで粘膜の血管が傷つくことが原因ですが、頻繁に繰り返す場合は他の病気が隠れている可能性もあります。
検査・診断
内視鏡で鼻の中の構造や出血箇所、粘膜の状態を確認します。繰り返す鼻出血では、出血しやすい部位や原因を詳しく調べることもあります。
治療
鼻づまりに対しては原因に応じた内服・点鼻薬による治療を行います。鼻出血に対しては、圧迫止血の指導や、出血箇所を焼く処置(焼灼術)を行うことがあります。
においがわかりにくい、感じ方が変わったという症状です。アレルギー性鼻炎や副鼻腔炎に伴うものの他、感冒(風邪)後に嗅覚が低下するケースも報告されています。
検査・診断
内視鏡で鼻の粘膜の腫れや炎症の有無を確認し、嗅覚の程度を調べる検査を行うこともあります。原因によって改善の見込みが異なるため、丁寧な問診と検査が重要です。
治療
炎症が原因の場合は、点鼻薬や内服薬で炎症を抑える治療を行います。感冒後の嗅覚低下に対しては、嗅覚のトレーニングをご案内することもあります。
花粉症の時期には、外出時のマスクやメガネの着用、帰宅時の衣類・髪についた花粉を払い落とすことが症状の軽減につながるとされています。ハウスダストが原因の場合は、こまめな掃除や寝具のケアが効果的です。また、乾燥は鼻の粘膜のバリア機能を低下させるため、室内の加湿を心がけることもおすすめです。鼻を強くかみすぎると粘膜を傷つけ、鼻出血や中耳炎の原因になることがあるため、片方ずつやさしくかむようにしましょう。
血管収縮薬を含む点鼻薬を長期間使い続けると、かえって鼻づまりが悪化することがあるとされています。症状が続く場合は、自己判断で使用を続けず、原因にあわせた治療を受けることをおすすめします。
お子さまは鼻をうまくかめないことが多く、鼻づまりが睡眠や哺乳に影響することがあります。症状が長引く場合や呼吸がつらそうな様子がみられる場合は、早めの受診をおすすめします。
多くの場合は粘膜の乾燥や刺激による良性のものですが、頻繁に繰り返す場合や量が多い場合には、他の原因が隠れている可能性もあるため、一度検査を受けることをおすすめします。
これらの症状に心当たりがある方は、早めの受診をおすすめします。
鼻の症状は原因によって治療法が異なるため、自己判断で市販薬を使い続けるのではなく、専門的な検査を受けることが症状の改善への近道です。花粉症をはじめとするアレルギー性鼻炎から慢性副鼻腔炎まで、一人ひとりの状態に応じた診療を行っています。気になる症状がある方は、お気軽にご相談ください。
※本記事は一般的な医療情報の提供を目的としており、個々の症状・治療法については必ず医師にご相談ください。
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